遡る23歳

23歳の時に私の周りの子は結婚していきました。

子供も出来て、その子達も今や小学生です。

かたや、あっという間に30歳を超えた！私の！23歳だった頃のお話…

みんな子供がいる！羨ましい！
旦那がいる！羨ましい！

私も結婚したい！

そんな気持ちで溢れていました。

友達に紹介されお見合い会社へ登録する事に。

貴方は派遣だから、収入の安定した社長か公務員を紹介するね！と言われました。

早速1人目、時間は2時間、場所はファミレス

挨拶をして
二人きりで始まるお見合い。

彼は人見知りで口下手らしい。

私は笑顔で話をする。

最終的に反応したのは学生時代何かスポーツしてましたか？だった。

でも、この時にはもう私の興味は無くなっていた。

まず社長ではない。
工場はあるが夏場だけ稼働、普段は焼肉屋バイト
両親もバイトしている。

別に子供が欲しくて専業主婦を目指していない人なら問題は無かったのかな？とは思うが
お見合いまでするのだ。
バイトの喋らない人と結婚を進めようとする人は少ないと思う。

私は子供が欲しくて専業主婦を目指していたのだ。

条件は合うはずも無く、お付き合いを打診されたがお断りさせて頂いた。

2人目
学校の先生をしている良く喋る人だった。

家族の話を聞かれ
その時、祖母の介護が辛かったので話をしているうちに泣いてしまった。

そこでいきなり名前を呼び捨てで呼ばれ、優しい子なんだね！と言われた。

いきなりの呼び捨て、ドン引きした。
そして正気に戻った。

まずは"さん付け"で呼ぶべきでは？
これはお見合いだぞ？

こう言う所は譲れない。

それから何故かゲーセンに連れ回され
くたくたになって帰ってきた。

結局お断りをしたが、凄くしつこい人だった。
紹介所の人もそんな事が？と憤慨。

お見合いは2時間で帰るのがここのセオリーらしい。

3人目
良く笑顔を見せるタイプだった。

次期社長候補。

プラモデルの話をしていたのを覚えている。
どうやらオタクらしく銃のレプリカとかも集めているらしい。

3人目だし、そろそろ決めないと！と焦り、2回目のデートをOKした。

2回目のデートはお台場。

彼好みの映画を見た。
そして私は眠くなって寝てしまった。

終わった時に面白かったですね！と言ったが
寝ていたのがバレていなかったので、話は盛り上がった。

歳が20歳近く離れていたが安定を求める私は…
言い方は悪いが妥協した。

そして3回目のデートの話をされた。

彼は顎に人差し指を当て、空を仰ぎながら首を左右に傾げた。

「ん〜、次わぁ、どこにしよおかぁなぁ〜？？」

無理だ！40過ぎのだいの大人が甘えた口調でそんな仕草と言い方をするのは！！

頭に巻いたバンダナも嫌だし、ご飯を食べる友人もおらず、これ！無理だ！！！

仕事の人とかとご飯行ったりしないんですか？
「いや、部下だから無理！」

正直、部下だから無理とか言う会社ではないと思うのだが？

でも趣味が一緒だと！
「いや、趣味が一緒でも会話しない」

友達の1人も出来ず、会話する相手もいない性格の人はもう不安しかない。

悪い所を1つ見つけてしまうと、どんどんと嫌な気持ちが膨らんで受け付けなくなってしまう。
と、言うか40過ぎの太った頭にバンダナ巻いたおっさんと結婚出来る気持ちが23歳の私にはなかった。

お断りを入れて貰った。

それからは疲れて婚活をお休みする事にした。